北柏駅北口土地区画整理事業
JR常磐線駅の一つ北柏駅周辺エリアは、旧水戸街道と国道6号を中心に住宅が立地している他は、道路などのインフラ整備が比較的遅れていることもあり、農地、樹林地、駐車場などの低・未利用地が散在している地域です。
柏市が地権者などの協力の下、進められている当事業では、駅前広場をはじめとする道路、公園、下水道などの都市基盤の整備を行うとともに、
良質な宅地を造成し、駅周辺地区という恵まれた立地条件にあった健全で秩序ある新たな街づくりを実現するため、現在、造成作業が計画的に進められています。(※2019年5月現在)
北柏駅周辺は、都市機能誘導区域に設定されており、整理事業によるまちづくりと併せて、駅周辺を中心に商業施設や銀行、保育園などの生活利便施設の誘致などが検討されています。 造成作業が進められている現状から、今後、北柏駅北口周辺エリアがどのような街に変貌を遂げるのか、順次レポートしていきます。
事業概要:
- 事業名称: 柏都市計画事業北柏駅北口土地区画整理事業
- 施行者: 柏市
- 施行面積: 12.3ヘクタール
- 都市計画決定: 1998年4月28日
- 事業計画決定: 2001年3月16日
- 事業計画変更(第4回): 2015年3月9日
- 計画人口: 約1,000人 (80人/ヘクタール)
- 施行期間: 2000年度~2023年度
地区計画のお知らせ:
北柏駅(北口)のエスカレーター脇に設置されている「地区計画のお知らせ」看板
市街化予想図:
イメージ図:
<現地写真>
下記写真のおおよその撮影位置と方角は、写真の最後に設置した撮影地図を参照ください。
北柏駅(南口):
写真1: 北柏駅はJR東日本の常磐線沿線駅の一つで、千代田線直通の常磐線(各停)が利用できます。
今回の事業は、写真の北柏駅南口側の反対側(北口側)のエリアで大規模に行われているものです。
写真2: 北柏駅の南口には、バスが発着するロータリーの他、タクシー乗り場も併設されています。
毎年、手賀沼花火大会やマラソン大会などのイベント時における最寄り駅としても多くの人々に利用されています。
北柏駅(北口):
写真3:北柏駅北口側の光景。2017年9月に設置されたエスカレーターから改札口まで約100mの歩道橋が
整備されています。左側の建物の裏側には、2007年4月に「暫定ロータリー」(写真5~7)が完成しています。
写真4:正面奥に北柏駅の歩道橋が見えます。北柏駅はかつて貨物駅だった名残から、複数の線路が
広がる光景が見られます。線路の右側の縦長のエリアが駅前まちづくりの対象地区になっています。
北柏駅(北口):国道6号と線路間のエリア(暫定ロータリー)
写真5:既に完成した「暫定ロータリー」側から北口の歩道橋を見た光景です。
写真6:国道6号側(右手)から見た「暫定ロータリー」です。右手奥に歩道橋が見えます。
写真7:北柏駅北口の「暫定ロータリー」に設置されているバス停。2011年4月、我孫子駅を発着する小型バス「あびバス」が
北柏駅までルート延伸し、新たに乗り入れています。
写真8: 「暫定ロータリー」から線路沿い(右手)に我孫子方面を見た光景。現在、造成工事が進められており、
今後、「商業・業務系」の土地利用が計画されています。
写真9: 暫定ロータリーの線路沿いに隣接するエリアは「にぎわいのある街づくり」のため、今後
生活利便施設などの建設が予定されています。
北柏駅(北口):国道6号から暫定ロータリー周辺を見た光景
写真10:国道6号と線路で囲まれたエリアでは、「商業・業務系土地利用」に向けた造成が進められています。
写真11:北柏駅の北口歩道橋から約150m離れた国道6号側から「暫定ロータリー」方面を見た光景です。
北柏駅(北口):国道6号と線路間のエリア(全景)
写真12: 線路脇右手には、「複合系土地利用」が計画されている広々とした造成地が広がっています。
北柏駅(北口):国道6号の北側エリア
写真13:現在も造成中の国道6号の北側エリアは、埋蔵文化財の発掘調査が行われた場所でもあり、
7~8世紀の集落跡や遺物などが発掘されています。
写真14:北柏駅の北口周辺も、すでに多くの住宅が移転しており、造成中の土地が広がっています。
写真15: 北口造成地の奥に位置する左手の樹木に沿ったエリアが、今後「公園・緑地」として整備される予定です。
写真16:北柏駅の北口から直線で約220mほどの距離にある造成エリア。
このあたりは、「公園・緑地」と「住宅用地」の建設が予定されています。
写真撮影位置と方角(参考):
上記写真1~写真16までのおおよその撮影位置と方角を地図上に入れてみました。
事業の主な進捗状況:
参考サイト:
柏市における活性化事例として、北柏駅北口地区を中心とする「北柏駅北口土地区画整理事業」をまとめるにあたり、以下のWebサイト(HP)を参考にさせていただきました。