つくばエクスプレス(TX)沿線に位置する柏市の北部地域では、主に柏の葉キャンパス駅周辺を中心とする「柏北部中央地区」と、柏たなか駅を中心とする「柏北部東地区」の二つのエリアで、現在、大規模なまちづくりが進められています。
その一つ、かつて集落や森林が点在する農業地域であった柏たなか駅周辺の景観は、大規模なまちづくりを機に、大きく変わろうとしています。つくばエクスプレスや常磐自動車道の開通で、都心へのアクセスが大幅に改善された今、柏たなかは、「環境と共生する田園都市」を目指して、豊かな自然環境をまちづくりに活かす試みが行われています。
柏たなか駅の中心から、ほぼ徒歩15分圏内に位置するエリアでは、日常生活に不可欠な病院やスーパーがすでに整備され、道路、公園、調整池なども順次整備されていく中、将来性豊かな柏たなか地域の発展を見越して、おしゃれな一戸建てやマンションが続々と建設されています。
今回は、つくばエクスプレス沿線の一つ、急ピッチで開発が進む柏たなか駅を中心とする柏北部東地区を、柏市における地域活性化の取り組み事例として取り上げてみました。
下の図は、かつて農業地域であった柏たなか駅周辺地区が、緑と水のネットワークを活かした「環境と共生する田園都市」として生まれ変わった時の市街化予想図です。2008年度にまとめられた「まちづくりビジョン」を踏まえ、2015年度に「柏たなか駅周辺地区整備方針」が策定され、「健康と安らぎのまち~柏たなか」を基本テーマに、「駅前の顔づくり」をはじめ、「農あるまちづくり」、「交流の活発化」、「健康と安全・安心生活の実現」などの各施策が作られました。現在、整備事業の完成に向け、急ピッチでまちづくりが進められています。(※柏たなか駅周辺エリアにおけるまちづくり事業の施工期間は、2001年3月26日~2022年3月31日の予定です)
柏たなか駅を中心とする地域全体の賑わいづくりや、地域の人々の健康で安らぎのある暮らしを実現するため、以下のような豊かな自然環境を活かした、さまざまな「景観づくり」が進められています。
柏たなか駅周辺エリアでは、豊かな自然環境を活かした「環境と共生する田園都市」を目指すまちづくりが進められています。開発途上にあるその一端を取材者の視点から写真とともにご紹介します。
つくばエクスプレス沿線の一つ、急ピッチで開発が進む「柏たなか駅」エリアを中心に、未来に向け変貌を遂げつつある姿を32枚の景観写真で紹介しています。
「 開発進む将来性豊かな街「柏たなか」(RELAX IN KASHIWA)
柏たなか駅周辺エリアのまちづくりにあたり、2007年に「柏北部東地区まちづくり検討協議会」が発足し、まちづくりの方向性や活動内容を検討する場が設けられました。その後、協議会で議論されたまちづくりの方針等を踏まえ、「農あるまちづくり」を推進する実行組織として、2009年に以下のメンバーで構成される「柏北部東地区農あるまちづくり実行委員会」が発足しました。「農あるまちづくり」では、「環境コンビニステーション」を核に、地域住民の参加を得て実施する農業体験農園をはじめ、朝市、料理教室、野菜作り講習会などの交流プログラムを通して、住民が楽しめるまちづくりが進められています。
「健康とやすらぎのまち~柏たなか」のまちづくりは、以下の公民学連携のもと進められています。
柏市における活性化事例として、柏たなか駅を中心とする「柏北部東地区」のまちづくりをまとめるにあたり、以下のWebサイト(HP)を参考にさせていただきました。また、多岐にわたる情報の掲載にあたり、柏市役所都市部・北部整備課の皆様には、建設的かつ貴重なアドバイスをいただくとともに、関連地図・イラストなどの掲載につきましてもご了承をいただきました点、心より御礼申し上げます。
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